「キレる私」をやめる方法①

こんにちは。雨宮です。

今日は「キレる私」をやめる方法についてお伝えしたいと思います。

あなたは「キレやすい人」ですか?

もう数年前のことですが、「最近の子どもたちはキレやすくなっている」とテレビで取り上げているのを見たことがあります。

また最近は店員さんや駅員さんなどに対して猛烈なクレームを訴える「キレる高齢者」の存在も多くなっているようです。

私も何回か、街中で怒号が飛び交う場面に遭遇したことがあります。

「キレる」

というのは、主に怒りや攻撃性を抑えることができなくなり、爆発的に表現してしまうことですね。

具体的には人間関係などでストレスがかかった時に、大声でどなる、暴言を吐く、暴力をふるう、物に当たる、物を投げる、などをしてしまうこと。

こうした行為をしてしまうと、「キレる人」「キレると何をするか分からない人」という烙印を押されることになります。

ちなみに「キレる」の語源をwikipediaで調べてみたら、「堪忍袋の緒が切れる」だったり「怒りで興奮しすぎて血管が切れそう」の「切れる」だったり。

いずれにしても、かなりの怒り度合いを感じますね。

セッションにお越しいただく方の中にも

「私、すぐ怒っちゃうんです…」

と、怒りやすいことを自覚して自分を責めてしまう方がいらっしゃいます。

でも家族や親しい人と一緒にいる時間の中では、ケンカ腰になって声が大きくなったり、つい物に当たってしまったりということは誰しもあること。

また子育て中のお母さんがお子さんを叱るとき、つい言い方が強くなってしまうこともありますよね。

親しい間柄だからこそ、また相手を想うからこそ

「なんで分かってくれないの!?」

とつい声を荒げてしまう。

そんなふうに、時には無理からぬこともあると思います。

ただ、ですね。

もしその頻度がかなり多くて、自分でも嫌なんだけどちょくちょくキレてしまうとしたら。

またそのキレ度合いが「ブッチン!」という感じで、自分でも止められない衝動を感じるのだとしたら。

それは周囲の方も大変ですし、何よりご本人にとってつらいことだと思います。

自分の感情の波の激しさに困惑すると思いますし、下手をすると人間関係に大きなヒビが入りかねません。

あとから冷静になってみると

「あんなに怒らなければよかった」

「それほどキレることでもなかったかも…」

なんて自己嫌悪に陥ることもあるかもしれませんね。

「すぐにキレる私」という自己イメージは、自尊感情をそこない、自分を責めることにつながります。

とはいえ、

「そんなことは分かってる。自分でも怒りたくないけど、どうしたら抑えられるのか分からないから困ってるのよ!」

という方もいらっしゃるでしょう。

そんな方へ、ここに一つ希望があります。

まずキレやすさというのは、決して元々の性格ではありません。

「子どもの頃から短気だった」

「私はキレやすい性格」

と思っている方でも、必ず後天的、環境的な原因があるものです。

そして穏やかな人柄に変わっていくことは十分可能なんですよ。

その具体的な方法をお伝えする前に、まず今日は

「キレている時に心と身体に起きていること」

を理解していきましょう。

これを知ることだけでも、セルフ・コントロールがしやすくなると思います。

キレている時に心と身体に起きていること

「キレる」という現象はほとんどの場合、不安や怖れ、怒りを感じたことが原因で起きます

不安や怖れ、怒りは、私たちにとって何らかの「危機」を感じとった時に生じる反応。

そして危機を感じると、人の身体は本能的に自分を守るための準備を始めるんですね。

具体的には、身体中に張り巡らされている自律神経の「闘う・逃げる」スイッチがONになります。

すると脳では

「危険だ!身を守るために闘うか逃げるかしなくては!そのために闘争心・攻撃力・筋力をアップしよう!」

と、闘争・逃走に役立つホルモン(アドレナリンなど)を放出します。

こうして危機に立ち向かって攻撃したり、万一勝てそうにない状況になったら逃げるための「身体の状態」が出来上がります。

分かりやすくするために例をあげましょう。

たとえばあなたが道を歩いている時に、突然うしろから大きな犬が吠えながら走ってきたところを想像してみてください。

きっとあなたは「コワイ!」と感じてビクッとなり、緊張して心臓がバクバクし、身体に力が入ります。

そしてどうすればこの危機から逃れられるかを瞬時に判断し、普段では考えられないような猛スピードでその場から走り去るかもしれません。

大型犬に向かってモーレツな攻撃をこころみる方もいるかもしれませんが(笑)

いずれにしても目の前の危機から身を守るために、数秒のうちに「闘う・逃げるモード」になりますよね。

これは脳、自律神経、ホルモン分泌、筋肉運動の一連の作用によって起きる変化。

「性格」とは関係なく、危機に立ち向かうための一時的で正常な「身体の機能」です。

で、こうした危機を感じる出来事が一時的なものであれば、身体の「闘う・逃げるモード」もすぐに解除されます。

ただここで問題なのは、ふだん私たちが暮らす環境にある不安や怖れ、怒りのタネ(=ストレス)は、比較的長時間つづくことが多いということ。

たとえば、職場の上司が高圧的でなんだか怖い。

ママ友や特定の友人とのやり取りが心理的負担になっている。

やんちゃ盛りの子供たちが毎日何かやらかしてくれて爆発寸前。

お金の心配、将来への不安が絶えない。

パートナーとのケンカが多くなってきた。

などなど。

道の途中で大型犬に遭うような本能的で分かりやすい危機ではなく、もっと複雑なストレスに長くさらされることもあるはずです。

こうした社会的ストレスに対しても、身体は原始的な「闘う・逃げるモード」で対応しようとします。

そして長く続けば続くほど、「危機に備えて闘争心・攻撃力・筋力をアップしよう!」という心身の状態でいることが普通になってしまうのですね。

この度合いが強くなると、小さな刺激に対しても「これは危機では!?」と過剰に反応するようになり、後から考えると

「何もそこまで怒らなくても良かった…」

というような言動をとっさに、反射的にとるようになってしまいます。

まさに「キレる」という状態ですね。

つまりキレやすい人というのは、今の生活の中で不安や怖れ、怒りなどを強く感じていたり、過去に何らかの傷つき体験をされ、心や身体に不安や怖れを溜めてきているはずなんです。

そしてそれらがまだ十分に癒されていないために、心身の「闘う・逃げるモード」が解除されていないと考えられます。

きっと何かから身を守る必要があった一時期があったのだと思います。

心と身体が安全を感じられていることが大切です

何度も言いますが、このモードは「危機に備える身体の反応」。

ですからいくら頭で「怒らないようにしよう」と思っていても、いざとなると身体が反射的に反応してしまいます。

そう考えると、キレるのをやめるために重要なのは

「心と身体が安心・安全だと感じられること」

ズバリ、これです。

怖れや不安、怒りを感じているから「闘う・逃げるモード」になるわけなので、逆に安心・安全を十分に感じられる時間を長くしていけば、キレやすさは無くなっていきます。

もしあなたが

「最近怒りっぽいな」

「昔から私はキレやすかったな」

と思っていたら、できればそのご自身を責めるのではなくて

「不安や怖れを感じているのに、そのことを感じないようにスルーしちゃっていないかな」

「傷ついたことを放置したままにしてないかな」

「安心・安全を十分に感じられない環境で長くがんばってきたのかもしれないな」

と優しい視線でご自身をふり返ってみて欲しいなと思います。

そして日々の生活の中でできる限りご自身を褒めたりねぎらったりして、優しくしてあげてください。

自分を攻撃するとますます「闘う・逃げるモード」が強化されますから、

「リラックスしていいんだよ。少しくらい上手くいかなくてもいいよ。ストレスが溜まるのもムリはないよ。私は私の味方だよ」

と声をかけて、安心させてあげましょう。

優しく思いやりのあるセルフ・トーク(自分に話しかけること)は、ストレスを軽減する効果があることが研究により分かっています。

まずはそんなふうに少しでも安心・安全を感じられるように工夫することで、キレやすさは確実に変化していきますよ。

さて、次回は「キレる私をやめる具体的な方法」をいくつかお届けします。

それでは今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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