「食べ過ぎちゃう」
「飲みすぎちゃう」
「短気すぎてパートナーにキレちゃう!」
「自信がなくて落ち込みすぎちゃう…」
「やめたいのに、やめられない!」
もしそんなお悩みを持っていたら、朗報です。
その「やめられない問題」は、すみやかにやめることができます!
そのためのカギを握っているのが、「潜在意識」。
心地よくリラックスしてご自身の潜在意識と対話することで、その行動はどんどんポジティブに変化していきます。
今日はその方法について実例を通してご紹介します。
この記事からお読みいただいている方は、ぜひ前回の記事から読んでいただくとより分かりやすいです。

「やめられない!」はやめられます
さて。
くり返しますが、もしあなたに
「やめたいのにやめられない」
という何らかのクセがあるなら、それはあなたの潜在意識が起こしています。
たとえばあなたが
「自分でもしつこいと思っていても、パートナーへの小言がやめられない」
と悩んでいるとしましょう。
「あまり細かいことをクドクド言うのはやめよう」
冷静でいられる時は、そう思っています。
でも、いざパートナーの言動の何かが目につくと、心のスイッチが「カチッ」と入って、言わずにはいられない。
自分を抑えることが難しいと感じます。
この時、心の中では小言を「言いたい」気持ちと「あまり言うのはよそう」という気持ちが葛藤しているはずです。
でも結局、言いたい気持ちの方が勝るのでクドクド言ってしまう。
もしくは葛藤する間もなく、口が勝手にしゃべりだしているかもしれません(笑)
そして散々お小言をいった後、
「あの人がもっとちゃんとしてくれればいいのよ!」
と相手のせいにしながらも、
「私もいつも言いすぎちゃうのよね…」
と、ちょっとした自己嫌悪を感じられているかもしれませんね。

もしかしたら耳が痛いでしょうか。
大丈夫です。そういう方は大勢いらっしゃいますし、過去の私もそうでした(笑)
さて、ではこの状況で、ちょっとこんなふうに考えてみてください。
これはあなたの「性格」とか「人間性」の問題ではありません。
全体としてのあなたではなく、あなたの潜在意識の中に「小言を言いたがっている部分(パート)」があるということなのです。
潜在意識のパートさんの中に「お小言担当」がいて、必要そうな場面で出てくるのです。
そして、そのパートさんはあなたのために良かれと思ってそれをしています。
潜在意識はいつだってあなたのポジティブな目的のために働いています。
ですから「お小言担当パート」にも、きっと素晴らしい目的があるのです。
ここで、もしあなたが
「ついクドクドと相手を責めて小言を言ってしまうクセを解消したい」
「お互いにとって穏やかないい雰囲気の中で、言いたいことをもっと優しく伝えられたらいいな」
と思ったら。
この潜在意識の中の「お小言担当パート」と直接やりとりをしてみることをオススメします。
ふだんは自覚できない潜在意識ですが、実はこのあとご紹介する方法を使えばパートと直接対話することができます。
ですから直接やりとりして、
「なぜクドクドとお小言をいいたくなるのか」
「なぜ私(意識)にそういう行動をとらせるのか」
その目的を聞き出すと良いのですね。
潜在意識は、24時間365日、あなたの活動を観察し、危険から守っています。
その一部であるパートの目的を知れば、あなたは自分の内側にすばらしい味方がいると実感できるはずです。
潜在意識とのコミュニケーションをとる方法
潜在意識のパートと対話するために、まずはパート特有のコミュニケーション法を理解しておくことが大切です。
パートが使うコミュニケーション・ツールは、主に「イメージ」「単語」「身体感覚」。
あなたがパートに質問すると、これらを使って返事が返ってきます。
またとても重要なのは、パートの働きに感謝を伝えること。
もしあなたが普段
「私ってクドクド言い過ぎる。ホント悪いクセだわ!」
と思っているとしたら、この「お小言担当パート」は心の中で常に責められているも同然ですよね。
でもこのパートは、あなたが「悪いクセ」とレッテルを貼っていたとしても、あなたのために目的をもって働いています。
その目的が、今ははっきり分からなかったとしても。
ですから本当は感謝されてしかるべきなのです。
あなたがパートに感謝していることが伝われば、コミュニケーションはとてもスムーズにいきます。
そして「お小言グセ」という無くしたい行動も解消、変化していきます。
ではここから、パートとのコミュニケーション方法について、実例を通してご紹介しましょう。
次回、セルフでの実施方法を解説しますので、ご自身で試してみる前に以下からワークの流れを掴んでください。
実録!潜在意識との対話

ここからご紹介するのは、クライエントYさんとのセッションの一部再現です。
セッションではクライエントさんに目を閉じてゆったりとリラックスしていただき、セラピストが誘導します。
Yさんには匿名でご紹介することにご了解いただいていますので、ワーク部分のみ対話形式で書いていきます。
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セラピスト:では、「ご主人についお小言をいいたくなる、言い始めたら止まらない」ということについてワークしていきましょう。
目を閉じて、何回か深呼吸してください。身体をラクに、リラックスしていきましょう。
次に、一番最近あった、ご主人にお小言をいった場面を思い出してください。今まさにその場にいるようにハッキリと思い出せますか?
あなたの目には何が見えていますか?何か音や声が聞こえますか?身体にはどんな感覚がありますか?
じっくり時間をとって、今ある感覚に気づいていきましょう。
Yさん:家のリビングでの場面を思い出しています。…主人がソファに座っています。…音は…特に何も聞こえません。…身体は…なんとなく胸がザワザワします。
セラピスト:いいですよ。その胸のザワザワをゆっくり感じましょう。それが、そこにパートがいるという合図です。
ではその胸にいるパートに、心の中で「出てきてくれてありがとう」と伝えてみてください。
Yさん:(心の中で胸に向かって「ありがとう」と伝える)
「ありがとう」と伝えたら、ザワザワが少し弱くなりました。
セラピスト:いいですね。パートが反応してくれている証拠です。
ではそのパートに、「お小言を言いたくなることを通して、あなたは何が欲しいの?」と尋ねてみてください。
今はまだ分からなくても、パートは必ずあなたのためのポジティブな目的を持っています。
ゆっくりと返事を待ってあげましょう。返事はたいてい単語かイメージで伝わってきます。
かすかな感覚でも「これは返事ではない」と決めつけず、内側で起こることをしっかり受けとめてあげてください。
Yさん:…なんとなく「安全」という感覚が伝わってきます。
セラピスト:「安全」ですね。ではその答えを返してくれた胸のパートに「返事をくれてありがとう」と伝えましょう。
そしてパートに「今ここで安全を十分体験していいよ」と伝えてください。あなたがそう許可すると、パートは今すぐに「安全」を完璧に体験することができます。
Yさん:(心の中で胸のパートに向かって「安全を十分に感じていいよ」と伝える)
[緊張が残っていたYさんの肩から力が抜けて、呼吸が一段深くなる]
セラピスト:呼吸が深くなったのに気づきましたか?胸のパートは安全を感じられていそうでしょうか。
Yさん:…はい、感じていると思います。
セラピスト:いいですね。では少しの間あなた自身もリラックスを味わっていましょう。
…では、また同じように質問してみてください。パートに向かってこう語りかけます。
「この「安全」を体験することを通してほしいと思う、もっと重要なものは何ですか?」
そしてまた返事が返ってくるのをゆっくりと待ちます。
Yさん:……(沈黙)………「喜び」って言っていると思います。
セラピスト:「喜び」ですね。ではまたパートに「返事をくれてありがとう」と伝えましょう。
そして「今ここで存分に喜びを体験してください」と伝えます…。
Yさん:……(沈黙)………なんでか分からないけど、涙が出ます…。悲しいのではなくて、本当に内側が喜んでいる感じで…。
セラピスト:いいですよ。しばらく時間をとって、その喜びをパートもあなたも十分に味わってください。
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と、ワークはこんな感じで進んでいきます。
ちょっと不思議な感じがするでしょうか。
まだまだ知らない方のほうが多いと思いますが、私たちは心の深い部分と実際に対話をすることができます。
教わったことがないので、やってこなかっただけなのですね。
セッションでのワーク誘導はこの後も続きますが、ここまでで手順はある程度イメージできるのではないかと思います。
このプロセスを続けていくと、パートは「もうこれ以上欲しいものはない」という感覚とともに、ある重要な内的状態に到達します。
それはとても穏やかで平和な、また厳かなほど静かな、ときに「至福」とも呼べるような状態です。
その状態を「コア・ステート(核なる状態)」と呼びます。
分かりやすく言うと、メチャメチャ気持ちいい感覚に浸るということです。
コア・ステートには大きく分けて5つの種類があります(別記事で詳述します)。
そのどれもが「自分の中にこんなに深い幸せな感覚があるなんて知らなかった!」と驚くような感覚です。
このコア・ステートこそが、胸のパートの最終目的なのです。
Yさんもワークを続けた結果、パートが「深い安らぎ」というコア・ステートを得て終了しました。
翌週セッションにいらしたYさんによれば、「今までみたいに主人に小言を言いたくなる衝動がほとんど起きなくなった」とのことでした。
あなたもお家で試してみてください
ここまで読まれた方は、ちょっと不可解なカンジがするかもしれません。
パートが求めるもの ➡ 至福の感覚
それを得るための手段 ➡ 夫にお小言を言う
…なんかすごく妙ですよね(笑)。
「目的と手段がぜんぜんマッチしないやん!」
とツッコみたくなるかと思います。
本当に、その通りなんです。
他にもたとえば
パートが求めるもの ➡ 愛
それを得るための手段 ➡ ショッピングがやめられない
パートが求めるもの ➡ すべてとの一体感
それを得るための手段 ➡ 集団の中で孤立を感じる
パートが求めるもの ➡ 深い安らぎ
それを得るための手段 ➡ 言いたいことが言えない
などなど、これまでさまざまなケースがありました。
たいていはクライエントさんご本人がすごくビックリされます(笑)。
今回のケースでは、「お小言を言うこと」はパートにとってコア・ステートを体験するための手段。
なので一旦コア・ステートを体験できると、「小言を言いたい」という欲求や衝動は1回のセッションでほとんどなくなりました。(回数はクセの強度によって個人差があります)
パートが欲しいコア・ステートを得られれば、ショッピング依存も孤立感も解消していくのです。
この方法で、いろいろな「やめたいのにやめられない」という反応(思考・感情・行動)を解消、変化させることができます。
このワークが素晴らしいのは、今ある問題について原因を探ったり、過去のつらい出来事を再体験したりしなくて良いところです。
多くの方が信じている
「問題を解決するには原因を突き止めなければならない」
「過去のつらかった出来事を再体験しなければ解決しない」
という定説を華麗にスルーして、潜在意識のパートを至福感で満たしてあげればいいだけです。
(稀にこの方法とは別のセラピー/ヒーリングが適しているケースもあります。過去の体験を振り返ること自体に意味があったり、その時の感情を感じることで重要な気づきが起こるなど、再体験することを通して成長することを魂が望んでいる場合などです。その場合は抑圧している感情をクリスタルの波動で浮上させ、感じながら解放していく「エネルギーブロック解放ワーク」ほか、潜在意識にアプローチする別の方法で解消を図ります)
「潜在意識のパートとの対話?そんなの本当にできるの?」
という方は是非ご紹介したセルフワークをやってみてください。
ということで、次回はこのワークをご自身で行うための方法をお伝えしたいと思います。
それでは今日はこの辺で。