「やめたいけどやめられない!」を解決する方法①

「やめたいけどやめられない」をやめる方法①

「やめたいけどやめられない」に共通する1つの原理

こんにちは。雨宮です。

「やめたいけどやめられない」

あなたにはそんなお悩み、ありませんか?

「健康に悪いからタバコをやめたいけど、禁煙が続かない」

「夏までに痩せたいのに食後のデザートがやめられない」

人によっていろいろな「やめられない」がありますね。

実は「やめたいけどやめられない」というあらゆる問題には、たった1つの共通原理があります。

その原理を知るだけでも「やめられない問題」の解消にググっと近づきますよ。

今日はそんなお話をお届けします。

さまざまな「やめられない」問題

世の中にはたくさんの「やめたいけどやめられない」問題があります。

たとえば

「自分でもしつこいと思っていても、パートナーへの小言がやめられない」

「外出時、家を出るのがいつもギリギリの時間になるのが直せない」

「何の解決にもならないと分かっていても、自分を責めてクヨクヨと凹むのがやめられない」

人それぞれテーマは違いますが、こういう「やめられない」お悩みを持っている方は少なくありません。

これらに共通しているのは、まずご本人は「やめたい」という意志があること。

にもかかわらず意志の力でやめることが難しい。

つまり「意識的なコントロールが効かなくなっている」ということです。

意志(意識)がコントロールできないのなら、いったい何がコントロールしているのでしょう。

もちろん、他人ではありませんね。

そう、お察しの通り。

「やめられない」を起こしているのは、あなた自身も容易にはコントロールできない深い心の領域、「潜在意識」です。

全自動の「自己防衛システム」

顕在意識と潜在意識の割合は5%:95%と言われています。

最近、ちまたでは「潜在意識を活用して願望を実現しよう!」という情報がたくさん出回っていますね。

潜在意識に願いを刻印できれば、その願望は叶えられる。これは真実です。

ただ潜在意識の働きはそれだけではありません。

もっと身近で、私たちの生命活動に直結した重要な働きがあります。

それは全自動の「自己防衛システム」としての働き。

潜在意識はふだん意識していないところで、記憶やイメージを処理しつつ、心身の安全のために働いています。

たとえばよく挙げられるのは「一度食あたりを起こしたことのある食べ物には食欲がわかない」というもの。

ひどくお腹を壊したことのある食べ物は潜在意識がちゃんと覚えていて、二度と食べないように避けようとします。

ひどいときは蕁麻疹が出ることもありますね。

また、若いころに異性にこっぴどいフラれ方をした方は、それが心の傷となって恋愛に臆病になるといったこともあります。

これも二度と同じつらい思いをしないようにと、潜在意識が危険を回避しようとするためです。

意識のうえでは幸せな恋愛を望みつつも、いざとなると緊張や苦手意識、抵抗感を感じてしまうのですね。

こんなふうに潜在意識は、過去に体験したことのデータをすべて記録しています。

そしてふだんは意識していなくても、ここぞという時には危険を回避してあなたを守るために、心と身体を内側からコントロールしているのです。

潜在意識にいるたくさんの「パート」さん達

pink jigsaw puzzle piece

潜在意識の働きは、意識にはできない心身の動きをすべて担っているため、とても多岐に渡ります。

そのため潜在意識の内側は分業制です。

身体の細胞がそれぞれの箇所で各臓器の一部として働いているように、潜在意識の中にもたくさんの部分に分かれて、それぞれの仕事を担当している存在がいます。

まあ言ってみれば、あなたの内側にいろいろな持ち場で一生懸命働いてくれているパートさん達がいるようなものです。

そしてそのパートさん達は、あなたのためにポジティブな目的を持ってさまざまな欲求を生み出しています。

たとえば冒頭の「やめられない」の例を当てはめてみてみましょう。

意志でやめられないのであれば、潜在意識の中にはあなたの意に反して

タバコを吸いたがる部分

食後のデザートを食べたがる部分

ついパートナーへの小言を言いたくなる部分

ギリギリの時間に家を出たがる部分

自分を責めてクヨクヨと凹みたい部分

があるということです。

いかがでしょう。

身に覚えがありますか?

「そうそう。分かってるの。頭でダメって言っているだけで、身体はめっちゃデザートを欲しているのよ」

というものもあれば、

「自分を責めたいなんて思ってないはず!」

というものもありますね。

程度によって、種類によって、自覚があるものもないものもあると思います。

「なぜか◯◯してしまう自分がいる」と言うことがありますが、これもある意味的を得た表現です。

私たちは「嫌なのにやってしまう」と言いますが、実際のところはそれをやりたがっている部分もある、ということですね。

心のどこかではやりたがっているので、やめられないのです。

心理学ではこの「実はやりたがっている潜在意識の部分」のことを、まさに「パート」と呼びます。

あなたの「一部(part)」という意味ですね。

「やめたいけどやめられない」という行動は、この潜在意識の「パート」が意識下で主導権を握っているために、意志の力で変化させることが難しいのです。

では、意志の力で変えることが難しいこうした問題は、解決をあきらめるしかないのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません!

潜在意識のパートも紛れもなくあなたの一部。間違いなくあなたのために働いています。

特定のパートが「やめられないこと」を担っているのなら、そこには必ず、あなたのためになる何らかの目的があるのです。

たとえあなたが今はその目的に気づいていなかったとしても。

ですから、パートに直接アプローチして「なぜ私にその行動をとらせ続けるのか」を聞いてみればいいのです。

「食べ過ぎること(小言を言いすぎること、自分を責めすぎること、など)の目的は何なの?」

と、自分の潜在意識のパートに訊いてみる、ということです。

内なる深い心の中にいて、あなたのために働いている自分の一部と対話する。

この対話によってパートの目的が分かると、やめられない行動はとてもすみやかに、ポジティブに変化していきます。

いまお困りの方、お悩みを感じている方も、きっと大丈夫。

「やめたいのにやめられない!」は変えられます。

事実、私自身もいくつものネガティブな行動や反応のクセをワークによって変えてきました。

正直、各種セラピーの中でもこれほど即効性のある方法はなかなか無いと思います。

次回はこのワークの実際についてお伝えしたいと思います。

それでは、今日はこの辺で。